令和2年度 健康と放射線に関する「出張相談窓口」を実施しました。
弘前大学では、環境省事業の一環として福島県の浪江町民を対象とする健康と放射線に関する出張相談窓口を、浪江町、いわき市、南相馬市で開設しています。
開催地 | 開催場所 | 開催日時・予定 |
開催数 |
利用者 |
浪江町 |
なみえ創成クラブハウス (なみえ創成小・中学校敷地内) |
令和2年6月11日(木)~ 8月27日(木) 10:00 ~ 16:00 |
10回 | 延べ
35名 |
幾世橋集合住宅集会所 |
令和2年9月3日(木)~ 令和3年3月25日(木) 10:00 ~ 16:00 |
23回 | 延べ
76名 |
|
いわき市 | 宮沢団地集会所 |
令和2年11月10日(火)、12月22日(火) 10:00 ~ 14:00 |
2回 | 延べ
12名 |
四ツ倉団地集会所 |
令和2年12月9日(水)、令和3年1月20日(水) 10:00 ~ 14:00 |
2回 | 延べ
5名 |
|
南相馬市 |
牛越団地集会所 |
令和3年3月9日(火) 10:00 ~ 14:00 |
1回 | 1名 |
西町団地集会所 |
令和3年3月23日(火) 10:00 ~ 14:00 |
1回 | 5名 |
令和2年から、新型コロナウイルス感染症への対策として、全国的にもイベント等の自粛、規模の縮小が必要となり、我々の放射線リスクコミュニケーション活動も同様の対応が必要となりました。イベント等の減少と同時に、浪江町民が健康や放射線について誰かに相談できる機会も減少していることが懸念されたため、十分な感染予防策を講じた上で相談対応を実施しました。
窓口では、本学の保健医療や放射線を専門とする教職員や学生、相談員が対応し、相談内容に応じて学内とのビデオ通話も活用しています。また、浪江町が貸し出している放射線測定器に関する資料の提供や、校正・返却手続き等の仲介、本学で発行している「副読本~よくわかる放射線~Ver.2」などの冊子の配布も対応を継続しています。
窓口開設については、会場となる住宅掲示板への掲示や案内チラシの配布により周知し、浪江町民以外の住民の皆さまにもご利用いただいています。
窓口をご利用いただく皆さまにも、体温測定、手指消毒、マスクの装着、会場内における収容人数の制限、連絡先の提供にご理解・ご協力いただき、可能な限りの感染予防に努めています。
表面に全て異なる説明文を記載し、裏面は説明文が当てはまる放射線に関する用語を記載したカード(10種類×2枚の計20枚)を使用して神経衰弱形式とかるた形式のカードゲームを行いました。
事後アンケートでは、放射線に関する基礎知識を学習できた、このような放射線学習会があったら次回も参加したい、などの感想がありました。また、今後知りたい情報として、食品中の放射性物質濃度に関する情報や放射線の人体影響などの意見がありました。
なみえ創成クラブハウス | 幾世橋集合住宅集会所 |
宮沢団地集会所(11月10日) | (12月22日) |
四ツ倉団地集会所(12月9日) | (1月20日) |
牛越団地集会所(3月9日) | 西町団地集会所(3月23日) |
本活動は環境省再委託事業「リスクコミュニケーションに係る拠点の活動支援」として弘前大学が実施しています。
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