浪江町仮設住宅で放射線に関する対話集会「おしゃべり会」を開催しました

弘前大学浪江町復興支援室は、浪江町民が避難している仮設住宅で放射線に関する疑問を話し合う対話集会「おしゃべり会」を開催しています。

浪江町では以前から町民にバッジ式線量計を希望者に配布し、測定結果を町民に返していますが、浪江町復興支援室の保健師が住民とかかわるなかで、「何のためにやっているの?」、「この結果をどうみるのか?」と尋ねられることが多くあり、紙面で結果を通知されるだけでなく話し合う場が必要と考えました。

町の許可を得て、開催場所の自治会長の了解の下に実施しています。保健学研究科の教員を毎回2~3名派遣し、町民と触れ合い、心配事などを知る機会にもなっています。

平成27年度は12月以降3ヵ所で行いました。

平成28年度は、いまのところ8月18日(木)と10月13日(木)に4ヵ所で開催しています。

1回90分程度で、以下の内容です。

(1) バッジ式線量計による測定の目的、結果の読み方等に関する説明

(2) 放射線に関するミニレクチャー

(3) 疑問点や心配事に対する意見交換

(4) 必要時アイスブレイク等

1回の参加者は、3人~13人と多くはありませんが、発言しやすい雰囲気のなかで、放射線の単位、空間線量、健康への影響、食の安全等について皆で一緒に疑問を出し合い、放射線の専門家が助言しています。実施後のアンケートでは、「これまで疑問があってもどこで聞けばよいのかわからなかった」「これまでは疑問を出しても満足な答えがなかった」「説明がわかりやすかった」「放射線のことはこれからも勉強をしていきたい」等々の意見をいただいています。これからも続けていきます。

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平成28年8月18日 ミニレクチャーの場面    平成28年10月13日 線量計説明の場面