【開催報告】陸上自衛隊弘前駐屯地 放射線防護研修を開催

  • 目標3 すべての人に健康と福祉を
  • 目標4 質の高い教育をみんなに
  • 目標11 住み続けられるまちづくりを

 

 被ばく医療総合研究所及び被ばく医療連携推進機構は、令和6年12月2日(月)に創立50周年記念会館岩木ホールにて、「陸上自衛隊弘前駐屯地 放射線防護研修」を開催しました。青森県には複数の原子力関連施設が立地し、万が一の事故発生時は放射線測定、避難誘導、汚染検査、被ばく医療へ青森県内の多様な職種が関わることになります。そこで、被ばく医療総合研究所は陸上自衛隊弘前駐屯地と協議し、本学で初めての自衛隊員を対象とした放射線防護研修を実施しました。研修には、陸上自衛隊弘前駐屯地から30名の隊員及び青森県隊友会から2名が参加しました。
 研修前半では、被ばく医療総合研究所長 床次眞司教授より「放射線防護の基礎」について、同副研究所長 三浦富智教授より「放射線の人体影響と被ばく医療」について、同研究所 菊池和貴特任助教より「放射線リスクコミュニケーション」について、被ばく医療連携推進機構 辻口貴清助教より「能登半島地震の経験」について、講義が行われました。
 研修後半の演習では、「放射線測定機器の使用法と汚染サーベイ」及び「個人防護具の着脱」に関する演習が実施されました。
 最後の意見交換では、参加者との活発な質疑応答が行われ、盛会裏に閉会しました。
 
 近年、自然災害が多発し地域防災に対する関心が高まっています。今回の研修では、複合災害で派遣が想定される自衛隊員が、放射線防護について理解を深めることができました。今後、さらに地域防災に関する連携を深めてまいります。

 

床次所長との質疑応答の様子 三浦副所長による講義の様子
放射線測定器の使用方法を学ぶ様子 個人防護具を装備した隊員