【開催報告】被ばく医療連携推進機構特別講演会を開催しました

  • 目標3 すべての人に健康と福祉を
  • 目標4 質の高い教育をみんなに

 令和6年11月18日(月)に、令和6年11月1日付けで弘前大学招聘教授の称号が付与された、北海道大学大学院獣医学研究院放射線学教室 稲波 修教授が来学し、「電子スピン共鳴法(ESR)の生物系への応用」と題して講演を行いました。稲波教授は日本の放射線影響研究を代表する研究者の1人で、特に、被ばく個体の生物学的線量評価では、染色体異常解析と並んで重要な電子スピン共鳴法(Electron Spin Resonance, ESR法)の第1人者です。講演では、ESR計測をベースとしたがん細胞の代謝測定と代謝標的によるがん治療法の開発や、ESR法によるドレックスイメージング、照射線量測定方法について説明されました。参加者からは、他の研究への応用の可能性や、イメージングの分解能についての質問があり、有意義な意見交換がなされました。

 講演会終了後には、柏倉機構長から稲波教授に、称号の付与通知書が手渡され、会場からは温かい拍手が送られました。

 

特別講演会の様子 称号付与通知書授与(左:稲波教授)