平成30年10月18日(木)に放射線に関する対話集会平成30年度「第5回・第6回おしゃべり会」を開催しました。

平成30年度「第5回・第6回おしゃべり会」は、いわき市の宮沢団地、四ツ倉団地の各集会所で開催し、それぞれ3名、7名の方が参加して下さいました。宮沢団地は2回目、四ツ倉団地は初めての開催で、四ツ倉団地では浪江町民以外の方も参加して下さいました。放射線の基礎知識や計測器について説明後、皆様には放射線に関する疑問や気になっていることについてお話し頂きました。

宮沢団地では、福島第一原子力発電所事故と、チェルノブイリ原子力発電所事故や戦時中の広島市と長崎市への原子爆弾投下による放射線影響の比較、事故由来の甲状腺への放射線影響と甲状腺がんの検査・治療、帰還困難区域と避難先の放射線量の違い、事故由来の野生動植物や農作物への影響について話題が上がりました。ご提供いただいた、お茶とお菓子をいただきながら、終始和やかな雰囲気で進行しました。

    

おしゃべり会の様子(宮沢団地集会所)

四ッ倉団地では、放射線に対する捉え方の違い(地元住民と国や都会住民、現実と報道内容)、事故由来の甲状腺への影響と甲状腺がんとの関連性、避難後のコミュニティの形成、避難先での生活について話題が上がりました。事後アンケートでも、家族や子供たちと離れ離れに生活している辛さについて複数の回答がありました。

   

おしゃべり会の様子(四ツ倉団地集会所)

各会共に、説明による疑問の解消や、参加者間の意見の共有に繋がっていました。

環境省再委託事業「リスクコミュニケーションに係る拠点の活動」として弘前大学が実施しています。